夏の暑さや日々の疲れで、なんとなく心が重たくなることってありませんか?
そんなときは、海外の華やかな映画もいいけれど、
静かに寄り添ってくれる邦画もおすすめ。
風の音や波の揺らぎ、人と人とのあたたかな繋がり…。
派手さはなくても、自然と呼吸が深くなるようなやさしさが詰まっています。
今回は、30代の女性にぜひ観てほしい「夏バテした心に効く邦画」を5つ集めました。
忙しい毎日の合間に、冷たい飲み物を片手に、心をゆるめる時間をつくってみませんか?

ニライカナイからの手紙|沖縄の風景と、母と娘の物語


あらすじ
『心が叫びたがってるんだ。』の熊澤尚人監督、蒼井優主演の作品。舞台は沖縄・竹富島。ここで暮らす少女・風希は誕生日に送られてくる東京暮らしの母の手紙を楽しみにしていて……。風希の成長と家族の心の絆を描く感動作。
(引用:https://filmarks.com/movies/18181)
見どころ・推しポイント
沖縄の光や風が、そのまま画面から伝わってくるような透明感。
観終わったあと、外の空気まで優しく感じられる作品です。
特別な出来事が起こるわけではないのに、
砂浜や夜の自転車、島の風景など、
日常のひとコマひとコマが胸に残ります。
母と娘の関係も、セリフよりも表情や仕草の余白で描かれていて、
言葉にできない思いがじんわりと伝わってくるんです。
その空気感に触れると、
「あのとき、自分だったらどうしていただろう」
と、人の痛みや優しさを思い出させてくれる大好きな映画です。
海街diary|食卓と風景がつなぐ、姉妹の時間


あらすじ
まぶしい光に包まれた夏の朝、三姉妹に届いた父の訃報。 十五年前、父は女と出て行き、その後、母も再婚して家を去った。 三姉妹を育てた祖母もとうに亡くなり、広くて古い鎌倉の家には、彼女たちだけが残った。 両親へのわだかまりを抱えた、しっかり者の長女の幸と、そんな姉と何かとぶつかる次女の佳乃、マイぺースな三女の千佳。 三人は父の葬儀で、腹違いの妹すずと出会う。 頼るべき母も既に亡くし、それでも気丈に振る舞う、まだ中学生のすず。 そんな彼女の涙を見て、幸は、別れ際に「いっしょに暮さない?」と誘う。 そして、秋風とともに、すずが鎌倉へやって来る。 四人で始める新しい生活。 それぞれの複雑な想いが浮かび上がる――。
(引用:https://filmarks.com/movies/58567#goog_rewarded)
見どころ・推しポイント
鎌倉の四季や街並みが丁寧に映し出されていて、
観ているだけで空気の柔らかさや匂いを感じられるような映画です。
4姉妹それぞれの性格や生き方が自然に描かれていて、
”こういうひといる〜”と思えるくらいリアルで愛おしくなります。
派手なドラマがあるわけではないのに、
食卓を囲むシーンやちょっとした会話の積み重ねから、人と人との距離感や絆が伝わってきて…
観終わった後、家族や大切なひとと過ごす時間をもっと大切にしたいと思わせてくれる作品でした。
めがね|自分を許すきっかけになる、緩やかな日常


あらすじ
『かもめ食堂』のスタッフが再集結し、荻上直子監督×小林聡美主演で贈るヒューマンドラマ。海辺の小さな宿を訪れたタエコは、マイペースな島の人々に振り回されながらも日常の中で忘れてしまっていたものを取り戻していく。
(引用:https://filmarks.com/movies/36260)
見どころ・推しポイント
「めがね」は、南の小さな島を舞台に、ただ”のんびり過ごす”という贅沢を描いた作品です。
大きな事件が起きるわけではなく、流れる時間や人との関わりが少しずつ心に染みていきます。
- 島の人たちと一緒に過ごすうちに「何もしない」ことの心地よさを実感できる
- さりげない食事のシーンがとても丁寧でおいしそうで、観ているだけで癒される
- 日常を離れて、心をほどくことの大切さに気付かされる
観終わったあと、自分を追い込みすぎていたことに気づいて、
”ちょっと休んでもいいんだ”
と思わせてくれるような、やさしい映画です🌿
リリイ・シュシュのすべて|思春期の闇と光を映す、静かな衝撃


あらすじ
田園が美しいある地方都市。中学二年の蓮見雄一(市原隼人)は、かつての親友、星野(忍成修吾)にいじめられ、窒息しそ うな毎日を送っている。唯一の救いはカリスマ的歌姫リリイ・シュシュの歌声だけ。自らが主宰するファンサイト「リリフィリア」の中にいるときだけが本当の 自分でいられる瞬間だった・・・。
(引用:https://filmarks.com/movies/27143)
見どころ・推しポイント
「リリイ・シュシュのすべて」は、思春期の不安定さや残酷さを、痛いほどリアルに描いた作品です。
学校や人間関係のなかで居場所を失いそうになる息苦しさ、
そのなかでふと流れてくるリリイ・シュシュの音楽だけが心の拠り所になるーー
そんな孤独や救いが丁寧に描かれています。
風景や音楽はとても美しいのに、物語は残酷で苦しい。
だからこそ、観たあともずっと心に残り続ける、忘れられない一本です。
思春期の心の揺れを経験した誰もが、どこかで共鳴してしまうはず。
誰も知らない|忘れられない”夏”を描いた、心を揺さぶる物語


あらすじ
都内の2DKのアパートで大好きな母親と幸せに暮らす4人の兄妹。しかし彼らの父親はみな別々で、学校にも通ったことがなく、3人の妹弟の存在は大家にも知らされていなかった。ある日、母親はわずかな現金と短いメモを残し、兄に妹弟の世話を託して家を出る。この日から、誰にも知られることのない4人の子供たちだけの『漂流生活』が始まる・・・・・・
(引用:https://filmarks.com/movies/28856)
見どころ・推しポイント
「誰も知らない」を観ていると、ただの日常のシーンなのに
ぎゅっと苦しくなる瞬間が何度もあります。
子どもたちが笑ったり、遊んだりする姿はとても無垢で、
だからこそ置かれている状況とのギャップに心が揺さぶられるんです。
演技なのに演技じゃないような、リアルな息づかい。
柳楽優弥さんの眼差しには、言葉を超えた感情が映し出されていて、一度見たら忘れられません。
重たい題材ではあるけれど、不思議と静かに、やさしく心に残っていく。
観終わったあと、しばらく自分のなかで言葉にできない余韻が続くような作品です。
おわりに

夏の疲れが溜まって、”なんだか気持ちが重いな…”と感じる日は、
無理にがんばらなくても大丈夫🌿
お気に入りの飲み物を片手に、静かに映画を眺めるだけで、
心はすっと軽くなることがあります。
今回ご紹介した映画は、どれも景色や空気感がやさしくて、観るひとの気持ちに寄り添ってくれるものばかり。
夏バテで疲れた心を、ふんわりと癒してくれるはずです。
どうぞ、あなたのタイミングでゆっくり楽しんでみてくださいね。
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