海外旅行先で、帰りの飛行機が突然欠航したら、どうしますか?
わたしは年末年始のベルギー旅行で、帰国便が二度続けて欠航するという経験をしました。
しかも、子ども連れで、情報もほとんどないままの深夜の空港。
この記事では、
- 実際に体験した欠航の流れ
- そのとき、本当に困ったこと
- ”これを知っていたら少し楽だった”と思うこと
を、まとめています。
海外旅行を予定されている方や、今まさに同じ状況で不安を感じている方の目に留まり、少しでも参考になれば嬉しいです。

この記事はこんな方にお勧め🌿
- 海外旅行の予定がある
- 日本以外の航空会社を利用する
- 英語に苦手意識がある
帰国便が欠航するまでの状況

今回の旅行先と家族構成
今回の旅行先はベルギー。
年末年始を利用して、家族でアントワープを訪れていました。
メンバーは、夫と小5・小3の息子たち、そして私の4人。
私にとっては初めてのヨーロッパで、街並みや雰囲気を楽しみながら、ゆったり過ごす予定の旅でした。
当初の帰国予定と航空会社
帰国は、1月4日の午前中。
ブリュッセル空港から、KLMオランダ航空を利用する予定でした。
出発時刻は10時半過ぎ(たしか10:45頃)。
年末年始の混雑は覚悟していたものの、この時点では「予定どおり帰れる」と、特に不安は感じていませんでした。
出発前日に届いた、最初の欠航連絡

欠航を知ったタイミングと連絡手段
欠航を知ったのは、帰国前日の夕方。
16時過ぎ頃だったと思います。
そのとき私たちは、17時からブリュッセルで行われるプロジェクションマッピングのショーを見るために、グランプラス広場で待機していました。
連絡は、メールと航空会社アプリの通知。
内容は、
「帰国便が欠航になったこと」
「現在、代替手段を検討中なので次の連絡を待ってほしい」
というもので、欠航の理由については書かれていませんでした。
今振り返ると、この時点で電話で問い合わせたり、早めに空港に向かっていればよかったなと思います。
この時点ではまだ楽観的だった理由
とはいえ、この通知を受け取ったときは、そこまで深刻には考えていませんでした。
メールに「代替手段を検討する」と書かれていたからです。
別の便を用意してくれるのかな、
もしかしたらオランダのスキポール空港までは電車で移動するのかな、
そんなふうに、わりと呑気に考えていました。
まさかこのあと、あんなに不安な時間を過ごすことになるとは、このときは思っていなかったんです。
提示された代替便と、広がった不安

案内された振替便の内容
代替便の案内が届いたのは、1月3日(帰国前日)の22時頃でした。
もともとの帰国便は、
1月4日の10時半頃、ブリュッセル空港からKLMオランダ航空でアムステルダム(スキポール空港)へ。
そこから乗り継ぎ、1月5日のお昼前には成田に到着する予定でした。
ところが、提示された振替便はまったく違うルート。
1月5日 早朝6時発
ブリュッセル →(KLM)→ アムステルダム
そこから
アムステルダム →(キャセイパシフィック航空)→ 香港
香港を経由して、羽田着は1月6日14時すぎ。
通知を見た瞬間、
「え、明日帰れないの?」
「帰国が1日延びるってこと?」
と、頭が一気に混乱しました。
日本のサービスに慣れているせいか、特に謝罪の言葉もなく、
淡々と“超・大変なフライト”に変更されていたことにも、正直驚きました。
「仕方ない」と思おうとした気持ち
とはいえ、帰国後には仕事や学校の予定もあります。
そして実は、夫に持病があり、余分な薬を持ってきていませんでした。
これ以上ベルギーに滞在するのは難しい。
1日遅れても、移動がどれだけ大変でも、とにかく日本に帰れるなら…。
そう自分に言い聞かせて、
「しかたない」「これが現実なんだ」と、
この振替便を受け入れようとしていました。
振替便も欠航、帰れないかもしれない恐怖

出発直前に届いた、二度目の欠航連絡
提示された振替便は、1月5日 朝6時発。
始発電車では間に合わない時間だったので、ホテルのスタッフに相談したところ、
「夜なら空港まで送れるよ」と言ってくれました。
空港なら明るいし、人もいる。フライトまで椅子に横になって待てる。
そう考えて、前日の24時頃に空港へ向かう予定を立てていました。
そして、ホテルを出発しようとしたそのとき。
二度目の欠航連絡が届きました。
アプリで何も表示されなくなった瞬間
もちろん、この時間帯では電話はつながりません。
慌てて航空会社のアプリを開き、「振替便は?」と確認しました。
そこで表示されたのは、
「振替可能な便はありません」
という一文だけ。
頭が一気に真っ白になりました。
「このまま、日本に帰れないかもしれない」
そんな不安が、現実味を帯びて迫ってきました。
それでも、立ち止まっているわけにはいきません。
とにかく空港に行って、KLMのスタッフに直接聞くしかない。
そう決めて、私たちは空港に向かいました。
深夜の空港で直面した現実

夜中の空港に人がいなかったこと
空港に着いてまず驚いたのは、出発フロアにほとんど人がいなかったことでした。
チェックインカウンターもインフォメーションもすべて閉まっていて、KLMのスタッフの姿も見当たりません。
事前にChatGPTで調べたときには、
「深夜でも、欠航対応のために航空会社のスタッフがいることが多い」
と出てきていたのもあって、余計に不安に…。
ただ、ホテルのスタッフからは
「3時〜4時頃になれば、スタッフが出てくると思うよ」
と言われていたので、
「今はいないだけで、もう少し待てば来るはず」
そう信じて待つしかない状況でした。
ただ、人の気配がまったくない空港で待つ時間は、思っていた以上に不安を大きくしていきました。
子どもを床で寝かせながら待った時間
とにかく、今は待つしかありません。
子どもたちには、ひとまず寝てもらうことにしました。
できるだけ早くチェックインカウンターに向かえるように、椅子のある場所ではなく、カウンターが見える場所の床で休むことに。
機内持ち込み用の、ふわっとしたアウターを敷きネックピローを枕にして、簡易的な寝床を作りました。

思ったよりもすぐに眠ってくれて、正直、それにはかなり救われました。
でも——
期待していた3時になっても、KLMのスタッフは、誰一人として現れませんでした。
Threadsで繋がった「たった一つのヒント」

SNSで相談してみた理由
実は私、SNSはずっと見る専門で、自分から何かを投稿したことは一度もありませんでした。
ただ、Threadsには実体験に基づいた有益な情報が多いことは知っていたので、
このときばかりは、藁をも掴む思いで書き込んでみることにしました。

すると、驚くほどたくさんの返信が届きました。
本当に心細い状況だったから、ひとつひとつの言葉がとてもあたたかくてーー
画面越しなのに、誰かと繋がっている感じがして、それだけで少し気持ちが救われました。
日本支店に電話するという選択
その中のひとつに、
「時差があるから、日本支店は営業しているのでは?」
というコメントがありました。
ベルギーとの時差は8時間。
このとき日本は、ちょうどお昼の12時頃。
正直、それまでまったく思いついていなかった選択肢でした。
でもその瞬間、
「それだ…!」と、暗闇の中に光が差したような感覚がありました。
すぐに国際電話をかけてみよう。
そう決めて、祈るような気持ちでスマホを手にしたのを覚えています。
帰国への道が開けた瞬間

日本支店に伝えたこと
電話がつながり、受話器の向こうから日本語が聞こえてきた瞬間、
それだけで胸がいっぱいになりました。
「助かった……」
心からそう思いました。
担当の方には、これまでの状況を一つずつ伝えました。
- 帰国便が2度欠航したこと
- 深夜の空港で、子どもたちを床に寝かせて待っていること
- 寒さと疲れで、もう限界に近いこと
- 夫に持病があり、余分な薬を持ってきていないこと
- どうしても今日中に日本へ向けて出発したいこと
感情的にならないようにしながらも、今置かれている状況を、できるだけ正確に伝えました。
その場で見つけてくれた別ルート
担当の方は、
「少し確認します」と言って、5分ほど保留になりました。
その後、提示されたのは、もともとのルートとは異なる別の帰国便でした。
航空会社は変わりますが、
当日9時過ぎ発のブリュッセル航空でドイツ・ミュンヘンを経由し、翌日の朝9時半頃に羽田へ到着する便です。
急な手配だったため、家族の座席はすべてバラバラでした。
小学3年生の息子を長時間のフライトで一人にすることには不安もありましたが、この状況では他に選択肢がありませんでした。
その場で予約をお願いし、30分ほど経つと、新しいフライト情報が航空会社のアプリに反映されました。
ようやく、実際に帰国の手配が進んだことを確認できた瞬間でした。
実際に助かった対応と、知っておいてほしいこと

海外で欠航したとき、やってよかったこと
今回の経験を振り返って、
「これはやってよかった」と思うことがいくつかあります。
まず一つ目は、とにかく周りに助けを求めたことです。
空港でも、ホテルでも、SNSでも、
「困っている」「状況が切迫している」ということを、遠慮せずに伝えました。
言葉に自信がなくても、翻訳アプリを使えば、伝えたいことはきちんと伝えられます。
自分の中だけで抱え込まず、誰かに向かって状況を“外に出した”ことで、次の選択肢が見えてきたと感じています。
二つ目は、一つの手段に固執しなかったこと。
アプリ、メール、空港、SNS、電話。
「ここがダメなら次」という気持ちで、できることを一つずつ試しました。
結果的に、Threadsでの投稿が、日本支店に電話するという選択につながりました。
子連れ・事情がある場合は必ず伝える
もう一つ、強く感じたのは、
子ども連れであることや、事情がある場合は、必ず伝えたほうがいいということです。
今回、私たちは
- 子どもが2人いること
- 深夜の空港で床に寝かせていること
- 夫に持病があり、薬が足りないこと
これらを、はっきりと伝えました。
特別扱いを求めたかったわけではありません。
ただ、今の状況を正しく知ってもらうためです。
実際に、日本支店の方はその事情を踏まえた上で、
「今日中に出発できるルート」を探してくれました。
事情があることを伝えるのは、わがままでも、甘えでもありません。
安全に帰るために、必要な情報だったと思っています。
まとめ|同じ状況になった人へ伝えたいこと

今回いちばん不安だったのは、「情報がないこと」でした。
欠航そのものよりも、この状況がよくあることなのか、どれくらい待てばいいのか、次に何をすればいいのか。
それがわからないことが、何より怖かったです。
事前に、
「海外では欠航は珍しいことではない」
「必ずしもすぐに解決しなくても、選択肢はある」
そんなことを知っていれば、もう少し落ち着いて行動できたかもしれません。
そしてもう一つ、助けてくれる人は必ずいるということ。
空港のスタッフ、航空会社の電話窓口、SNSで声をかけてくれた見知らぬ誰か。
一つがダメでも、ほかにも手段はあります。
どうか、ひとつの方法だけに縛られず、周りに助けを求めてみてください。
最後に、
温かいものを飲むこと、甘いものを口にすること、
深呼吸して、自分の心を落ち着かせてあげること。
そんな小さなことも、極限状態では、とても大切だと感じました。
もし今、同じような状況で不安の中にいる人がいたら——
絶対に、なんとかなります。
この体験が、少しでも誰かの助けになれば嬉しいです。

