「ちょっと思い出しただけ」ほか、雨の日に観たいビターな恋愛映画5選

暮らしのこと
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しとしと降り続く雨に包まれる梅雨の季節。
外へ出かけるのが少し億劫になる日は、おうちで映画を楽しんでみませんか?

今回は「花束みたいな恋をした」「マリッジ・ストーリー」など、
大人の心にこそ刺さる、ビターな恋愛映画を5本厳選しました。

「恋愛ってなんなんだろう」
「わたしは、あのとき何を選べばよかったんだろう」

登場人物たちの選択や余韻が、
ふと自分の過去や今と重なるーー

そんな”自分を見つめ直すきっかけ”にもなる作品たちです。

雨の日の静かな時間だからこそ、心に響くラブストーリーを。

単なるハッピーエンドでは終わらない、
深くて、余韻の残る5本をご紹介します。

この記事はこんな方におすすめ🌿

  • 雨の日に観る映画を探している
  • 王道”じゃない”ラブストーリーが好き
  • 余韻が残る映画が観たい

①ちょっと思い出しただけ|終わりから始まりを描くラブストーリー

引用:https://choiomo.com

あらすじ

照明スタッフの照生と、タクシードライバーの葉。物語はふたりが別れてしまった後から始まり、時が巻き戻されていく。愛し合った日、喧嘩した日、冗談を言い合った日、出会った日・・・コロナ禍より前の世界に戻れないように、誰もが戻れない過去を抱えて生きている。そんな日々を“ちょっと思い出しただけ”。
(引用:https://filmarks.com/movies/98991

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見どころ・推しポイント

最初から、”別れるふたり”だとわかっているのに、
描かれるのは、ふたりの何気ない、でも確かに幸せだった時間。

夜の自転車、ライブハウス、くだらない会話ーー
どれも泣きたくなるような幸福感。

だからこそ、観ている間じゅう、心のどこかがずっと苦しい。
この先に待つ未来を知っているから、
いま笑い合っているふたりの姿が、余計に愛おしくてたまらないんです。

「来年の誕生日、プロポーズしよ」
と呟く照生(池松壮亮)の言葉が、叶えられないとわかっているのに、
時間は容赦なく進んでいく。

「あのとき、もし違う選択をしていたら…」
そんな思いがふと胸をかすめる。
幸せな記憶ほど、思い出すと苦しくなるーー

そんな経験がある方にこそ、届いてほしい一本です。

②花束みたいな恋をした|”普通”だったふたりの”特別”な5年間

引用:https://hana-koi.jp

あらすじ

東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。
(引用:https://filmarks.com/movies/87476

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見どころ・推しポイント

”趣味がぴったり合うふたりが、自然に惹かれ合い、ゆっくり育んでいく恋”。

その過程が、本当に愛おしく描かれていて、
冒頭から「わかる…」の連続。

漫画、音楽、映画、食べもの…何気ない会話のひとつひとつが共鳴して、
価値観がぴったり合う恋って、こんなにも楽しいんだ、と
観ていて羨ましくなるくらい。

でも、時間が経つほどに、ふたりの足並みは少しずつズレていく。

きっとどちらが悪いわけでもなくて、ただ、大人になるってこういうことなんだと痛感する。

ーーずっと一緒にいたかった。
でも、”いま”のままではいられなかった。

そんな切なさとともに、
「好きなだけではうまくいかない恋」があることを教えてくれる作品です。

③100万円と苦虫女|恋より自分を選んだあの頃

あらすじ

鈴子は短大を卒業したものの就職できずに仕方なくアルバイトをしている。どうにかしてこの生活から抜け出そうと考えている中、ひょんな事件に巻き込まれてしまう。 「百万円貯まったら、この家を出て行きます!」 と家族に宣言。百万円を貯めるたびに、次から次へと引越しをして、1人で生きていく決意をする。 海の家での短期アルバイト、桃園で桃をもぎり、ホームセンターで働き、ちょっぴり恋をする― 行く先々の街で様々な人たちと出会い、笑ったり、怒ったり素敵な恋をしながら、自分だけの生き方をみつけてゆく一人の女性の物語。
(引用:https://filmarks.com/movies/30359

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見どころ・推しポイント

”ちゃんと生きたい”と願う女の子が、誰にも依存せず、ひとりで未来を探していく。

そんな主人公・鈴子(蒼井優)の姿に、自分を重ねる人も多いはず。

100万円貯めては町を変え、名前も過去も伏せて、淡々と暮らす。
その一見ドライに見える生き方の奥に、
「自分を好きになれない不器用さ」や「誰かを頼る怖さ」がにじんでいて、
観ているこちらの心を揺らします。

恋も友情も、うまくいかないことの方が多いけれど、
それでも前を向いて歩いていく鈴子の姿は、
静かな強さに溢れていてーー

ラストシーンでは、「お願い、振り返って…!」と、思わず祈るような気持ちに。
でも、きっとあれがこの映画の正解。

すれ違いながらも、お互いが少しだけ前に進めたことが、
苦くもやさしい余韻を残します。

④ヴァイオレット・エヴァーガーデン|「愛してる」の意味を知る旅

引用:https://tv.violet-evergarden.jp

あらすじ

4年間にわたる壮絶な大陸戦争で、かつて「武器」と称されるほど圧倒的な強さを持っていた少女兵ヴァイオレット・エヴァーガーデン。戦場で両腕を失い義手を付けることになったヴァイオレットは、戦争終結後、"自動手記人形"としてC.H郵便社で働くことに。常に彼女の心に中にあるのは、かつての上官・ギルベルト少佐。ヴァイオレットに言葉を教え、「武器」ではなくひとりの少女として扱ってくれた誰よりも大切な存在。ギルベルトが戦場で最後につぶやいた「愛してる」という言葉の意味がわからなかったヴァイオレットは、代筆の仕事を通してその言葉の意味を模索していく。
(引用:https://www.mottainaihonpo.com/kaitori/contents/cat03/014-violet-evergarden.html

見どころ・推しポイント

「愛してる」の意味がわからなかった少女が、
人の手紙を代筆する「自動手記人形」という仕事を通して、
少しずつ”感情”を知っていくーー

ストーリーの素晴らしさはもちろん、光や風を感じるような繊細な作画と、
静かで芯のある音楽、全てが涙を誘います。

戦争で心に傷を負ったヴァイオレットが、人の想いに触れ、
自分の感情に気づいていく姿は、ときに痛々しくて、ときにとても優しい。

泣けるアニメNo1と称される通り、号泣必至です。
それなのに、観終わったあとに残るのは
「悲しみ」じゃなく「救い」なんです。

アニメだから…と敬遠している方にこそ、ぜひ観てほしい。
LIV筆者の一押しの作品です。

アニメのほかに、2作の映画があります。え、なが〜と言わず、観てほしい!

⑤マリッジ・ストーリー|愛がなくなったわけじゃない、けれど

引用:https://filmarks.com/movies/85659

あらすじ

離婚プロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する夫婦の姿を、アカデミー賞候補監督ノア・バームバックが、リアルで辛辣ながら思いやりあふれる視点で描く。
(引用:https://filmarks.com/movies/85659

見どころ・推しポイント

ふたりは、決して”嫌いになった”わけじゃない。
むしろ、愛も尊敬も残っているーーそれでも、別れを選ぶ。

「マリッジ・ストーリー」は、夫婦の離婚調停を描いたヒューマンドラマ。
大げさな演出はなく、リアルすぎるほどリアルな会話と空気が、
苦しくなるほど胸をえぐります。
(正直、未婚の方にはおすすめできないほど…)

とくに、アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンの喧嘩のシーンは圧巻。

「こんなこと、言いたくなかったのに」という感情がぶつかり合って、
見ているこちらまで呼吸を忘れるほど。

でも不思議と、観終わったあとに残るのは、
絶望ではなく”再生の兆し”なんです。

人生って、夫婦って、正解も不正解もない。
ただ、それぞれが自分の人生を選んでいくしかないんだよねーー

そう感じさせてくれる、まさに「大人のための」作品です。

おわりに|大人になった今だから響く、ビターな恋愛映画を

今回ご紹介した5本は、どれも「幸せ」と「別れ」が紙一重で存在するような、
大人にこそ刺さるラブストーリーばかり。

梅雨の時期、雨音をBGMに、心の奥をそっと見つめ直したくなるような時間になるはずです🌙

気になる作品があったら、ぜひ観てみてくださいね。

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